長岡駅に直結して「アオーレ長岡」という多目的施設がオープンしたのを記
念して、長岡良寛の会が中心になって「良寛さんに親しむ展」を開催しまし
た。この催しは、良寛さんの書の中でも、「一二三いろは」や「遁世」など
分かりやすい書から、「天寒自愛」「頭髪蓬々」「地震の見舞い状」などの
名品、安田画伯「良寛と貞心尼」、こしの千涯画・会津八一賛「良寛像」な
どの敬慕作品、手まりや遺品など、それぞれ愛蔵の優品を一堂に集めた展覧
会で、9月22日の開場式では、春日実行委員長、森長岡市長、加藤全国良寛
会副会長が、挨拶を述べて開会を祝しました。
その展覧会の「図録」は、A4横型で貴重な良寛遺墨・遺品・良寛敬慕作品
などをもれなく収録し、上品な仕上がりで好評でした。残部僅少ですが1部
1,000円(税込)で頒布しております。
またプレイベントとして、それに先立つ8月27日「新井 満 講演と朗読と歌
唱の夕べ」が開かれました。「千の風に吹かれながら良寛さんを想う」のテ
ーマにそって、名曲「千の風になって」が全国に大ヒットした誕生秘話から、
歌唱までを披露。
大空を千の風の吹く世界を良寛さんは「天上大風」と表現したのではないだ
ろうか、山中に独居し孤独で寂寥感が漂うイメージがある良寛さんの最晩年
を彩った貞心尼との交流は、いたわりと共感が生まれ幸せなときを感じると
講演。「はちすの露」の自由訳『良寛と貞心尼の恋歌』の一部を朗読すると
ともに、それに曲をつけ、CD『秋萩の花咲く頃』を制作したことを紹介、初
公開の歌を情感を込めて歌い、満場の拍手を浴びました。
最後は、舞台に長岡の合唱団が登壇し、会場の皆さんも新井満さんも一体に
なって、「千の風になって」を大合唱、本展への成功へ導きました。
|
「良寛さんに親しむ展」開場式 加藤副会長の挨拶 |
展覧会風景−藤田正夫実行委員が作品の解説 |
作家、作詞・作曲家、歌手を自認する新井満さん |
新井満吹き込みのCD 『秋萩の花咲く頃』定価1,050円(税込) |
|