平成27年度の総会は、平成27年6月13日(土)、本部のある新潟市のりゅーとぴあ市民芸術文化会館コンサートホールにて、パイプオルガンによる歓迎演奏とともに開会いたしました。
物故会員に対し全員で黙祷の後、新潟大会実行委員会・柳本雄司委員長の歓迎の挨拶につづき、全国良寛会・長谷川義明会長の挨拶、新潟市・篠田昭市長の祝辞、新潟県・泉田裕彦知事の祝電披露があり、総会議事に入りました。
会務報告、会計決算・予算の承認など、順調な総会議事のあと、来年の開催地・糸魚川市の米田徹市長の歓迎の挨拶と、新任の全国良寛会・山本良一副会長の閉会の言葉で総会は終了しました。
ついで、本大会のメインイベント『新作能「国上」−良寛慈愛の手まり』の演能になりました。作者の齋藤達也氏が、3年の歳月をかけて創作、練習を重ねてきたもので、その美しくも悲しい物語は1,100名を超える鑑賞者に大きな感動を呼びました。
とくに、シテ役の神主弌二(こうず いちじ)氏の観世音菩薩が乗り移ったような「月の天女」の美しい舞は、神技のごとき迫力があり、観客一同圧倒されました。
興奮さめやらぬうちに夜の交流懇親会は、ホテルオークラ新潟に会場を移し、新潟市からの親善大使のお嬢さんの歓迎の挨拶で開会、新潟の伝統芸能の芸妓の舞や、新潟の地酒や美酒に酔って、友との交流を重ねているうちに、新潟の夜も更けてゆきました。
翌日の見学会は、観光バス3台を連ねて良寛ゆかりの地を訪ねました。良寛が心の友と慕って度々訪れた有願和尚のふるさと・円通庵(新潟市南区新飯田)を見学、すぐ近くの「新飯田商工会館」で展観の「有願和尚遺墨展」を、有願会の役員の解説で鑑賞いたしました。
次に訪れた雪梁舎美術館(新潟市西区山田)では、今大会にあわせて開催の特別展「良寛と安田靫彦の書展」を見学いたしました。良寛の書の名品と、良寛を敬慕した日本画家・安田靫彦画伯の書簡を、加藤僖一新潟大学名誉教授の解説で鑑賞いたしました。
その後、良寛在世時に再建された重要文化財・旧笹川家住宅を見学、ふるさと村で昼食をとり、JR新潟駅まで送迎、新潟大会の日程は無事終了いたしました。
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