レジデントのための「患者中心の医療」入門

レジデントのための「患者中心の医療」入門
著者
横田雄也(著)
出版社
南山堂
判型
A5
頁数
230
出版年月
2026/02/10
ISBN
9784525214616

概要

ただの「寄り添い」なわけがない

「患者中心の医療」という言葉は様々な医療現場で使用されており,耳にしたことのある医療者も多いのではないかと思います.しかし「患者中心の医療とはなにか?」,「患者中心の医療はどのようにして実践するのか?」を,説明できる人は少ないのではないでしょうか.
その具体的な実践のモデルを示してくれているのが,「患者中心の医療の方法(Patient - Centered Clinical Method : PCCM)」です.そして本書は,PCCM をわかりやすく解説した入門書です.PCCM について知り,実践することで,漠然とした「患者への寄り添い」からの卒業を目指しましょう.

目次

第一部 なぜ「患者中心の医療」を学ぶべきなのか?
 私の苦い経験
 「患者中心の医療」に対する様々な誤解
 今こそ「患者中心の医療」を学ぶべきである
 「実践モデル」だからこそ、誰もが学べる・実践できる
 「患者中心の医療の方法」を知ってもらいたい、実践してもらいたい

第二部 「患者中心の医療」について知る
 「患者中心の医療」とはなにか?
 「患者中心の医療の方法」が生まれた経緯
 「患者中心の医療」のエビデンス
「患者中心の医療の方法(PCCM)」の全体像
 「患者中心の医療の方法」の4つのコンポーネント
 「患者中心の医療の方法」に関する注意点
第1コンポーネント:健康・疾患・病いの経験を探る
 第1コンポーネントのポイント
 事例:48歳女性・スギモトさん その①
 患者をひとりの「人(Person)」として理解する
 疾患(Disease)と病い(Illness)
 健康(Health)
 コラム 患者の言葉を使った質問で理解を深める
第2コンポーネント:全人的に理解する
 第2コンポーネントのポイント
 事例:48歳女性・スギモトさん その②
 コンテクスト
 人(Person)としての理解をより深める
 コラム 近位コンテクストを把握するツールとしてのSocial Vital Signs(社会的バイタルサイン)
第3コンポーネント:共通の理解基盤を見出す
 第3コンポーネントのポイント
 事例:48歳女性・スギモトさん その③
 「共通の理解基盤を見出す」3つのポイント
 診療のはじめから、共通の理解基盤を見出すことを意識する
 患者と医療者の説明モデルを共有する
 ①問題を定義する(健康課題に関する共通認識をつくる)
 ②ゴールを設定する(目標や方針を決める)
 ③役割を同定する(具体的な行動を決める)
 コラム 説明モデルと解釈モデルのニュアンスの違い
第4コンポーネント:患者?医療者関係を強化していく
 第4コンポーネントのポイント
 患者との関係性はすべての診療の基盤
 共感(empathy)、思いやり(compassion)、癒やし(healing)
 継続的な関わり
 転移と逆転移
 力と責任の共有
 自己認識
 コラム パターナリズム(父権主義)そのものが悪いわけではない

第三部 「患者中心の医療」を実践する
 「患者中心の医療」実践例
 「患者中心の医療」の流れ
 登場人物・診療セッティング
一般外来診療
 事例①:「血圧は高くても大丈夫だと思います」
 事例②:「俺は絶対にインスリンは打ちたくない!」
 コラム 「症例」ではなくて「事例」と表現する
救急外来診療
 事例③:「入院させてもらえないと困ります」
病棟診療
 事例④:「夫のことが心配です」
訪問診療
 事例⑤:「自宅で家族と過ごしたい」
第二部・第三部のまとめ

第四部 「患者中心の医療」を深める
「患者中心」とは結局なんなのか?
 「中心性(centeredness)」という概念
常に「患者中心」でなければいけないのか?
 状況に応じた患者?医療者関係の4つのタイプ
 やはり「患者中心性」は常に求められる
他の医療モデルと比較してPCCMの理解を深める
 Shared Decision Making (SDM)
 Evidence-Based Medicine (EBM)
 Narrative-Based Medicine (NBM) / Narrative Medicine (NM)
 PCCMのもつ可能性と広がり
家庭医療学(Family Medicine)について
 家庭医療学とは?
 家庭医療学は関係性の学問である
 PCCMをきっかけに家庭医療学に触れる
家庭医療専門医レベルの「患者中心の医療」
 ポートフォリオ:「患者中心の医療」
より学びを深めたい・広げたい人のために
 「患者中心の医療」、PCCMについてより学びたいとき
 家庭医療学について学びたいとき

おわりに:人と人との関わりとしての医療

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レジデントのための「患者中心の医療」入門

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