(シリーズ・高次脳機能の教室)失行の診かた

(シリーズ・高次脳機能の教室)失行の診かた
著者
河村満(シリーズ編集)
出版社
医学書院
判型
A5
頁数
200
出版年月
2025/11/01
ISBN
9784260062725

概要

「動きとは何か」から始める、これまでにない失行の入門書!
高次脳機能障害のなかでも、最も難解な概念の1つ──「失行」。この複雑なテーマをエキスパートがトコトンわかりやすく解き明かす。「なぜ失行は理解しにくいのか?」。その問いに向き合い、まずは前提となる「動き」のしくみから丁寧に解説。そして失行を「発見」したLiepmannを軸に、彼以前以後まで広く歴史の流れを俯瞰し、点の知識ではなく、立体的な全体像として失行を捉えます。カラーイラストも豊富に収載。

目次

第1章 どうして,失行は難しいのか──「動き」と「道具」を手がかりに
 イントロダクション
 なぜ「動き」と「道具」が重要なのか?
  ■ 失行の定義は難しい
  ■ とっかかりとしての「動き」と「道具」
 「動き」の話
  ■ 「動き」とは何か
  ■ 「動き」はどのように調節されるのか
  ■ 「動き」はイメージからつくり出される
  ■ 「動き」のしくみ
   ・ 運動を支配しているのはどこか?
   ・ 運動の指令はどこを通って伝わるのか?
  ■ 「動き」の障害メカニズム
  ■ 「動き」を表現する言葉
   ・ 運動,動作,行為・行動
   ・ 運動,動作,行為,行動が名前に入った症候
   ・ ジェスチャーとパントマイム
 「道具」の話
  ■ 道具とは何か
  ■ 道具を使うための2つの機能
  ■ 人類の進化,発達からみる道具使用
  ■ 道具はどのようにしてつくられ,使われるようになったのか
  ■ ヒトの発達過程と道具使用
 確認のためのQ&A

第2章 失行の「始まり」から「現在地」まで──失行の本質を理解する
 イントロダクション
 本章のあらすじ
 Liepmann以前の「失行」
  ■ 動作はどのようにつくり出されるのか
  ■ 動作がうまくできなくなるのはなぜか
   ・ ①精神麻痺(Seelenlahmung 独, mind palsy 英)
   ・ ②失象徴(Asymbolie 独, asymbolia 英)
  ■ Liepmann登場
 Liepmannの失行理論/失行モデル
  ■ Liepmannの一例報告
   ・ ①予測された温存領域
   ・ ②予測された損傷部位
   ・ ③病理所見
  ■ Liepmannの失行理論の特徴
   ・ ①除外的な定義
   ・ ②左大脳半球に優位性がある
   ・ ③左側失行における脳梁損傷の役割
   ・ ④左頭頂葉の重要性
   ・ ⑤失行を3つに分類
  ■ Liepmannの失行モデルと分類
  ■ 動作を生み出す過程のモデル
  ■ 3つの失行分類の病変部位のモデル
 Liepmannとは異なる失行理論
  ■ 失行中枢(Kleist)
  ■ 全体論からみた失行の理解(Marrie)
  ■ 大脳生理学からみた失行の解釈(Jackson, von Monakow, Brun)
 Liepmannの失行理論から現在の失行理論へ
  ■ 構成失行,着衣失行の独立
  ■ 観念性失行の解釈の変遷
  ■ Liepmannの失行モデルの改訂
   ・ ①行為産生過程モデル
   ・ ②行為概念系・行為産生系のモデル
   ・ ③道具使用のモデル
 確認のためのQ&A
  章末付録 もう少し掘り下げたい人のための失行研究史
   Pick(1851~1924)/道具使用の障害
   Grunbaum(1885~1932)/失行失認
   Morlaas(1895~1981)/使用の失認
   Denny-Brown(1901~1981)/磁性失行と反発性失行
   De Renzi(1924~2014)/使用の健忘
   Geschwind(1926~1984)/離断症候群と失行
   Signoret(1933~1991)/身振り素,運動素
   Goldenberg(1949~)/失行の症候病巣関連研究
   Osiurak(1981~)/道具使用モデル

第3章 失行の原因──病変部位と関連疾患を理解する
 イントロダクション
 失行に関係する病巣
  ■ 第2章のおさらい
  ■ 失行症状と脳病巣──Liepmann以後の報告から
   ・ 肢節運動失行と中心前回・中心後回
   ・ 観念性失行と左頭頂葉
 失行をきたす疾患
  ■ 脳梗塞で起こる失行と神経変性疾患で起こる失行の違い
   ・ ①病巣の広がりの違い
   ・ ②症候の複雑性の違い
  ■ 脳梗塞
  ■ 神経変性疾患
   ・ 大脳皮質基底核変性症(CBD)
   ・ アルツハイマー病(Alzheimer disease:AD)
   ・ ピック病〔前頭側頭葉変性症(FTLD)〕
   ・ 原発性進行性失行症(primary progressive apraxia)
  ■ 局所損傷を伴う疾患
   ・ 脳出血
   ・ 脳腫瘍
   ・ 感染性・自己免疫性の炎症性疾患
 確認のためのQ&A

第4章 失行の評価と支援──診察・検査法と介入を理解する
 失行の評価
  ■ 神経学的診察
   ・ ①運動麻痺
   ・ ②筋緊張異常,不随意運動
   ・ ③運動失調
   ・ ④感覚障害
   ・ ⑤理解障害
   ・ ⑥視覚性失認と意味記憶障害
  ■ 失行のための診察
  ■ 失行のための診察に用いる検査バッテリー
   ・ ①WAB失語症検査,下位項目(行為)
   ・ ②標準高次動作性検査(Standard Performance Test for Apraxia:SPTA)
  ■ どのように誤るのか(誤反応分析)
  ■ 評価の後に失行の特徴を考える
   ・ ①観念性失行
   ・ ②肢節運動失行
   ・ ③観念運動性失行
   ・ ④その他の“失行”
 失行評価の実際の流れ
   ・ ①初回面接
   ・ ②スクリーニング
   ・ ③総合的検査
   ・ ④検査結果をリハビリテーションに活かす
   ・ ⑤実生活での能力評価
 失行のリハビリテーション
  ■ 失行にはどのようなリハビリテーションを行ったらよいのか
   ・ コクランデータベースにおける介入方法
   ・ Heilmanグループのテキストブックでのリハビリテーション
   ・ リハビリテーション私論
  ■ 失行症例のリハビリテーションの複雑さ
  ■ 今後の展開
 確認のためのQ&A

第5章 失行の教室──症例から失行を理解する
 イントロダクション
  Lesson1  「左頭頂葉病変の失行」を学ぶ
   幕間小話 頭頂葉はスクランブル?
  Lesson2  「失語と失行」を学ぶ
   幕間小話 左利きの失行
  Lesson3  「脳梁病変の失行」を学ぶ
   幕間小話 脳梁の毀誉褒貶
  Lesson4  「CBDの失行」を学ぶ
   幕間小話 原著にみられるCBDの特異な症状
  Lesson5  「意味記憶障害と失行」を学ぶ
   幕間小話 認知症患者とその家族

column
 固有感覚と固有感覚受容器
 他人の手徴候
 動きに関係した英語表現
 「木器時代」はなぜないのか
 失行研究黎明期の時代背景:局在論(連合主義)vs.全体論
 Hugo Karl Liepmann
 記憶の痕跡(engram)
 プラキシコン(praxicon)
 秋元波留夫先生(1906~2007)の功績
 「失行」という訳語はいつから使われているのか
 日本国内の失行研究の動向
 感覚鈍麻と失行の関係
 脳梁と拮抗性失行
 大脳皮質基底核症候群(CBS)
 パーキンソン病と失行
 ミラーニューロンと模倣
 WAB失語症検査日本語版
 身体物品化現象(body part as object:BPO)
 新しい機器をどう考える?

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